母校の後輩の指導をして一緒にショーをしました!
母校栄光学園の大道芸同好会の後輩たちを指導して、自治会の夏まつりでのショーが成功したお話です
ことの発端は、同窓会でお会いした先輩が自治会の夏まつりの実行委員でらしたことです。
実は毎年その夏まつりには栄光学園のダブルダッチ部と大道芸同好会がショーをしに行っていて、その話で盛り上がり「ぜひ今年は古谷さんも一緒に」とお誘いをいただき、僕も参加する今回のお仕事になりました。
去年までの大道芸同好会のショーは、引率の先生がMCをしつつ、ジャグリングの技を見せる、という形でした。でも、学生たちの代替わりで経験者がいなくなり、引率されていた先生も転職されたので、サポートが必要な状態になっていました。
そこで、僕が登場です。
方針を決めて、練習して、本番へ。
方針を決めるためにまずは学校に遊びに行って、学生たちと相談しました。
高校一年生が3人でした。
どのジャグリング道具のどんな技ができて、なにがしたいか。
どんなジャグラーやパフォーマーが好きなのか。
こんなことを聞いて方針を決めました。
使う道具は、ヨーヨー、けん玉、ディアボロ。
全体の見せ方は、去年に似せて僕がMCをしながら各自3~4技だけ見せてもらう、そのあとに僕が5分のショーでしめる、という形になりました。
出演する予定の3人のうち、2人はまったく人前に立ったことがないとのこと。
今練習している技、これまで練習してきたから大体できる技、は色々ありましたが、
絶対できる技、人に見せたい技となると、これまで考えたことがないようでした。
一緒に、持ち技の中から、本番で使う技を選びます。
このとき、「できないかもしれないけどやりたい」も無下にしないように気を付けました。多少失敗しても最後には僕のショーで挽回するので、半分はできる技なら大丈夫、ということにしました。
そして練習です。
ショーの経験がすくないので、「見られる」ことを意識した練習をしました。
一つは演技中の姿勢です。
拍手をもらうポーズを一緒に考えました。
本当はポイントはたくさんあるんですが、一番楽しいところを大事にして、他は徐々に教えていくことにしました。
一人ずつ決め技をキャッチしたあとの姿勢になってもらって、そこからできるカッコイイポーズをみんなで考えていきます。
「手を伸ばした方がいいんじゃない?」とか「こういうの見たことある」なんていろいろ相談してくれました。
それぞれの動きが決まったら、カメラを回しながら本番と同じ流れで通し練習をします。
後輩たちは、音楽に合わせて技をやったことがなかったので初回はぎこちなかったのですが、徐々に生き生きとした動きを見せてくれるようになりました。「音楽があると楽しいですね」なんて言ってくれる時もあり、新しい楽しみ方に気づいてもらえているようで嬉しかったです。
段々慣れてきたら、イメージトレーニングで少しプレッシャーをかけることにします。
通し練習を始める前がポイントです。道具を準備し終えたら、全員に静かに話しかけます。
「イメージしよう、本番前だよ。ここは公園。地面は土で、木があって…みんなの後ろに盆踊りの櫓があって、こっちにお客さんがいて…浴衣やハッピを着た子供たちが階段に座って、がやがやおしゃべりをしながらこっちをみてます…自治会の方から挨拶があって…」
場面をなるべく細かく伝えることで、本番っぽいイメージを作ってから通すんです。
この練習の方が疲れるそうですが、それはきっとうまく練習できている証と信じて、集まった時は毎回この練習をしました。
本番のショーではなんと9割成功
幸い晴れて、少し暑いですがお祭りの盛り上がりも十分。
出番の直前に「もう大丈夫だよ、楽しんでいこう」と声をかけました。「はい!」と返事してくれた後輩たちの表情は意外と落ち着いていて、緊張の色はちょっぴり。リハーサルと同じくらいでした。
技の成功率はなんと9割くらい。
しかも失敗した技も落ち着いて再挑戦して成功させていました。
練習方法や、本番の空気づくりにかなり僕が協力したとはいえ、初舞台とは思えない出来でした。
成長に驚きつつ、本番後に感想を聞いてみたところ口々に「楽しかったです!」「またやりたいです!」と言ってくれて、指導してよかったと心から思いました。
指導するのも一緒にショーをするのも楽しかったので、またどこかで機会があるといいな。